ワタベウェディング/事業再生ADRの適用

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2021/3/19、海外挙式サービスを提供するブライダル業界大手のワタベウェディング(以下、ワタベ)が事業再生ADRの適用を発表しました。同時に興和株式会社(キャベジンが有名ですが、非上場会社です)から20億円の第三者割当増資を受けて、同社の100%子会社となり、同社の元で再生を目指すこととなります。なお、ワタベは2021/6/28に上場廃止となる見込みです。

ワタベは2021/2/15に2020年12月期の決算発表時に初めて継続企業の前提に関する注記(GC注記)がされましたが、そこ内容からは今日の出来事は全くの想定外でした。金融機関からの融資を受けつつ上場企業として事業を継続させると読んだ私が甘かったと思う一方で、ちょっとミスリーディングな開示だったのでは?と思ったりもしましたので記事にしました。

プレスリリースの内容

プレスリリースは以下のIRサイトからも確認できます。プレスから気になったところを画像とともにピックアップしてコメントします。

「第三者割当による新株式発行及び定款の一部変更、株式併合及び単元株式数の定めの廃止 並びに親会社、主要株主、主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社の異動についてのお知らせ」

「事業再生ADR手続の正式申込及び受理に関するお知らせ」

「興和との出資契約締結・事業再生ADR手続の申請に関するQ&A」

2月15日よりあとに急に悪くなりました(状況は変わりました)感を出してますが、2月15日時点で事業再生ADR申請に向けてかなり準備を進めてたでしょうが、、、

最近アフターコロナ銘柄の株価が結構上がっており、ワタベの株価も上がっておりました。後ろに株探の画面ショットも載せます。本日の株価は352円で、株式併合の対価として株主へ交付される金額は180円、専門家により算定された公正価値は0円~44円だそうです。さすがに今の市場価格(株価)は高すぎると書くと最近買ってた投資家をイラっとさせそうなので(価値がわからない人みたいに)、当社の株式価値は株価より低いと書いてへりくだってる感を出してます、、、

株は雰囲気で買うことが多いですが、ちゃんとビジネスモデル、事業計画(今後の見通し)、バリュエーションを理解して、企業価値を見極める必要がありますね。

スポンサーとして名乗りを上げたのは興和が唯一だったそうです。上の文章を読んでると、ワタベの資金担当者の心労がうかがえます。こんな修羅場を潜り抜けたんだから、もうどんな企業でも資金担当者として生きていけると思います。ちょっと落ち着いたらゆっくりしてほしいですね。お疲れ様です。

2021/2/15決算発表時のGC注記の内容

決算発表時のGC注記はこんな感じでした。

様々な資本政策を検討と書かれてはいましたが、この文章を読むと、金融機関から引き続き融資を得て、手元資金を維持しているものと思ってました。裏では金融機関と借金棒引きの交渉をしていたとは、、、

私が勝手な解釈をしてたということなんでしょうが、、もっと想像を膨らませ、また最悪の事態を想定しながら読まないといけないという教訓はえました(ちなみに私はノンホルですが)。

ちなみに、そのときに私が書いたnoteの記事のリンクも貼ります。良かったら読んでください!

ワタベウェディング/人々の生活様式は変わってしまうか|Beer Lover 2014@経理/企業分析/投資|note
昨日2021/2/15の決算発表で気になった会社をピックアップし、朝のあまった時間で雑に書いていきます。 ピックアップするのはワタベウェディングです。 2020/12期本決算では、COVID-19直撃の影響でたった1年で債務超過へ転落し、GC注記(最後に解説記事リンクあり)となりました。 IR情報|海...

おわりに

金融機関からの融資を受けつつ事業継続をしたとしても、徐々に体力がなくなっていくような気もし、抜本的な資本政策という意味では本件はいいのかもしれませんが、このタイミングというのはちょっとどうなのかと思います。2月の決算発表の段階で発表できなっかのかとか、決算発表を遅らせるとか、もうちょっとやり方があったのでは?と思ったりもします。

ちなみに、キャベジンと海外挙式が全くつながらないので、機会があれば興和の側からも考察したいなーと思います。さらにちなみに、興和をWikipediaで調べると過去に中国リスクで大炎上した北陸の江守グループの一部子会社も民事再生時に傘下に収めています。この辺も興味深い。

参考:本日2021/3/19の株価水準

本日朝にワタベが事業再生ADR申請に関する報道があり、本日の終値は352円です。一方夕方のプレスリリースによると、株主併合によって現在の株主には180円が払い戻されるということですので、一瞬で半値です、、

        出典:株探

参考:用語解説

継続企業の前提に関する注記(GC注記)とは

継続企業
【新日本有限責任監査法人】継続企業の前提とは?企業会計に関する用語を解説します。

事業再生ADRとは

事業再生ADR制度(METI/経済産業省)

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