ステラファーマ/IPO/親子上場は将来解消するかも

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2021/3/19、バイオベンチャーであるステラファーマの東証マザーズへの上場が承認されました。
同社は東証一部上場のステラケミファの子会社であることから、親子上場案件が1つ増えることになります。ステラファーマ側から目論見書などを見ている人は多いと思いますが、本日は親会社であるステラケミファ側から、本件親子上場を見ていきたいと思います。

ステラケミファのプレスリリース

2021/3/19、親会社であるステラケミファが子会社ステラファーマのマザーズ上場が承認された旨のプレスリリースをしていました。プレスリリースの中で私が気になったポイントをコメントします。

2021年 | ニュースリリース

連結子会社であるステラファーマ株式会社の上場承認に関するお知らせ

上場の目的にはステラファーマが進める新たな医療法の認知度向上と資金調達、人材の確保といったことところが書かれています。ステラファーマはバイオベンチャーらしく売上はまだ立っておらず、資金面での理由が大きいと思います。親会社としても資金負担が重かったでしょう。上場による投資家からの資金調達により親会社としての負担軽減されます。
さすがにそうした大儀があるので、今回の上場での売り出しはなく、公募増資のみです。

上場による公募増資で親会社ステラケミファによる所有比率は50%未満となものの、ステラファーマの連結子会社としての位置づけは維持される見込みです。プレスリリースの中の「・・・当社会計監査人の意見を踏まえ、・・40%以上である間は・・・」の書きぶりを見ると、ステラケミファはステラファーマの連結を外したかったのではないか?と変な想像をしてしまいました。ステラケミファとしては件の原材料取引契約で利益を出していこうという思惑があるのかもしれません(そもそも原材料販売先としてメディカル事業に進出した?)。

ステラケミファの業績への影響に関して、軽微は軽微なんでしょうが、次年度以降には持分比率が下がることでステラファーマの赤字額の親会社への取り込み額が減るのでEPSは若干上がることになります。連結外せたら10億円規模で営業利益が増えてましたね、、(持分法損失が営業外に計上されることになりますが)。

親子上場の解消可能性と投資機会についての考察

日本では親子上場している会社は多いですが、ガバナンス上望ましいとはされておらず(親会社の意向に沿って少数株主の利益を害する恐れがあるため)、最近は親子上場が解消される世の中の流れです。

本件は親会社のビジネスモデル(原材料販売)と資金負担の軽減という観点からはあえて親子上場ということにはしたくなかったのかもしれませんね。私の妄想ですが。

将来、ガバナンスの強化だとか理屈をつけて、ステラケミファはステラファーマの株式を売り出す可能性はありえるのではないでしょうか。もしくは、ステラファーマはバイオベンチャーとして当面資金需要はあるでしょうから、増資ということも十分にあり得ます(こっちの可能性の方が高い?)。増資の場合もステラケミファの所有比率が下がり、子会社から外れるということは十分にあり得ます。

親会社による売り出し、子会社の増資、いずれにせよ、親子上場の解消に投資機会を求めるストーリーにはうまみはないかもしれません。

PS
「支配」という会計基準上の概念は会計基準だけの話でもないように思い、ガバナンスの観点から、「支配はされてます。でも独立してます!」というのはなんとも矛盾してるよな、、と昔から思っています。

親子上場について書いた昔のnoteの記事も良かったら読んでください!

親子上場銘柄リストあり:日本の親子上場の解消は進むか|Beer Lover 2014@経理/企業分析/投資|note
先日記事(以下リンクあり)にしましたNTTによるNTTドコモのTOBも別の見方をすると親子上場の解消です。完全子会社化する場合には市場価格に一定のプレミアムを付けて買い取ることが一般的ですので、親子上場解消銘柄を狙うという投資法は一つ面白いかもしれません。本日はそんな目線で記事を書きたいと思います。 それでは、こちら...

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