三菱商事/高配当株、累進配当とは何?安定配当の秘密は?

企業分析

2021/5/7、三菱商事の2021年3月期決算が発表されました。私は高配当株投資というスタイルではないのですが、数年前から三菱商事の株を1,000株ほど持っています。配当がもらえると嬉しい一方で、この銘柄はいつまで配当が続くのかが心配な面もあると思いますので、決算を機に改めて調べてみました。

決算公表資料(短信等):2020年度 | 三菱商事
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三菱商事の配当ポリシー

以下は2020年3月期の有価証券報告書の配当政策からの抜粋です。
「累進配当」という聞きなれない用語です。ググると今の配当は下げることなく、利益成長に合わせて増配していくという意味のようですが、同じような言葉で「累進課税」は所得が多い人にはたくさんの税金を課し、所得が少ない人には少ない税金でよいという意味なので、累進配当も利益が少なくなれば配当も減らすという意味なんじゃないかというイメージも持ってしまうので、いまいちしっくりきません。ちなみに、2021/3期は最終減益でしたが配当は維持しましたので、今の配当が減らされることがないという意味で「累進配当」は維持されました。

三菱商事のキャッシュ・フローの状況

配当の原資となるキャッシュ・フローはどうか。簡単にまとめました。投資を行った後のFCF(フリー・キャッシュ・フロー)は安定して黒字です。ちなみに、2020/3期のFCFが低いのはその期の投資額が大きかったためです(欧州のエネルギー企業の取得等)。キャッシュフローが安定していると配当も安定して出せますね。

以下の2つの資料は会社作成の資料です。
出典は1つ目が2019年度の統合報告書で、2つ目が2021/3期の決算説明資料です。
営業収益CF(三菱商事独自用語ですが、営業CFから運転資本増減を除き、IFRS16リースの支払い後の意味です)は毎期6,000億円強と稼ぐ力は安定しています。
ちなみに、営業CFからIFRS16リースの影響を除いているのはわかりやすいですね。他社比較という意味でも、こっちの方がわかりやすいです。

三菱商事の事業ポートフォリオ

以下は2021/3期の決算説明会資料からの抜粋です。セグメント情報がカラフルなこと、、、事業が分散されているということは、業績も安定するということですね。成長分野の事業もあれば、キャッシュカウの事業もあることでしょう。事業ポートフォリオを入れ替えながら安定したキャッシュを稼ぎ続けてほしいものです。

まとめ:分散投資⇒キャッシュフローの安定⇒配当も安定

三菱商事は、必要な投資もしながらも余剰資金はしっかりと株主還元を行う、成熟企業らしい安定性が個人投資家から人気を集める秘密だと改めて感じました。

そして、その安定性は商社の分散投資の結果であることは間違いありません。分散することでリスクを下げる、個人投資家も学ぶことが多くありそうです。
なお、2021/3期のローソン減損は、ローソンへの投資が全額回収できないということで、ローソン事業から得られる将来CFの減少を意味し、そのこと自体はネガティブですが、商社という幅広く分散されたポートフォリオのごくごく一部であるということからすると大勢にはそれほど影響はないのでしょう。

あまり値上がりはしないまでも、永久保有で配当をずーっともらうというのも悪くないですね。

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