極東貿易/驚きの配当政策、経営者の意識は変わるか

企業分析

2021年3月期の決算発表のシーズンは終わりましたが、1日に1,000社発表とか発表日に全部見るなんてことはちょっと現実的ではないので、ピークが過ぎてからゆるゆるとみています。

極東貿易という会社を知っている人はいますか?投資対象に考えている人はほとんどいないと思いますが、決算と同時に面白い中期計画を発表していたので、記事にします。その内容としては「驚きの配当政策」だったわけですが、それが物言う株主のプレッシャーで嫌々やったのか、それとも経営者の経営に対する意識が変わったのか、そんなことを記事にしたいです。

極東貿易の中期経営計画:中計期間の配当政策がすごい

新中計の期間の配当性向が100%。しかも「自己資本を積み増さない」ことを明確にコミット。何円配当という目標なら、足元の利益の出方に応じてできる・できないの問題がでてきますが、稼いだ利益は全て配当するというということならやる・やらないだけです。直近はそれほど収益性は高くないですが、特別配当も出すことで過去に積み上げたバランスシートを一度リセットして、身の丈にあった資本構成にしようとことなのでしょう。

出典: 2021/5/10 新中期経営計画「KBKプラスワン2025」策定に関するお知らせ

ストラテジックキャピタルの株主提案の内容

なかなか思い切ったことをする経営者だなと感心していましたが、実はその背景には物言う株主の存在があるようです。以前よりストラテジックキャピタルという投資家が同社に対して株主提案をしており、それに対する回答が同社の中計での配当政策のようです。

極東貿易株式会社 | 株式会社ストラテジックキャピタル
株式会社ストラテジックキャピタルは、日本の上場企業の株式に投資し、経営者との対話や株主の権利行使を行うことにより、投資先企業の企業価値・株主価値向上の実現を目標とした投資運用会社です。
極東貿易への株主提案に関する特集サイト〜 株式会社ストラテジックキャピタル
株式会社ストラテジックキャピタル及び株式会社ストラテジックキャピタルの運営するファンドは極東貿易株式会社の株主です。

ストラテジックキャピタルの株主提案の内容は以下の3つです。ちなみに、前期までは4つ目として配当性向100%を提案していましたが、同社が減益局面に入ったことから提案を取り消しています。

ストラテジックキャピタルの株主提案内容
  1. ストラテジックキャピタルの推薦する取締役の選任
  2. 資本コストとその計算根拠の開示
  3. 政策保有株式の売却

配当政策100%はすでに提案されていたんですね。決算短信をみていると、政策株式の売却もあまり進んでいないようです。今後売却が進むと売却益相当も株主への配当に回っていきますね。

新たな資本政策を受けて株価は?(出典:株探)

この中計の発表を受けて、一気に株価は上昇しています。企業の稼ぐ力が増えたわけではないので、企業に対する評価が変わった、PERあがったということです。

おわりに

配当を出して終わりではなく、経営者の意識が変わること。経営者が企業価値・株主価値を意識した経営をしてくれるようになるのか、そこを見極めないと株価自身も一時の上昇で終わってしまうように思います。
物言う株主に関しては、世間ではいい評判はないかもしれませんが、このように1つでも経営の非効率が解消され、世の中の見方が変わっていくとよいなと感じました。

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