2021/3/31、日立はデジタルエンジニアリング大手の米国GlobalLogic社を買収すると発表しました。買収額は約9,100億円(企業価値ベースで約10,300億円)です。
ニュースリリース:2021年3月31日:日立
日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
日立の事業選別が進んでます。成長事業には投資し、そうでない事業は売却されます。GlobalLogic社の買収のネタではないのですが、それに関連して、直近の日立の事業選別の履歴をまとめました。
過去5年分の有価証券報告書(+2021/3期Q3の四半期報告書)の事業再編注記から、過去5年分の日立の事業再編をリスト化した結果は以下の通りです。特に目新しい気付きはないのですがせっかくなので。

日立は「IT」「エネルギー」「インダストリー」「モビリティ」「ライフ」の5セクターを成長領域と位置付けています。そのどこにも属していない上場子会社が日立建機と日立金属の2社であり、この2社に関してはセグメント情報の注記上はそれぞれ「日立建機セグメント」「日立金属セグメント」として独立して開示してあるのでなんか変な感じです。
2社とも売却されるのでは?ということはずっと前から言われているので、何も目新しいことではないのですが、セグメント情報の開示の違和感からもそれを感じ取ることはできます。


ちなみに、GlobalLogic社の買収理由はLumadaの強化ということですが、日立の有価証券報告書によるとLumadaは5セクターにまたがる位置づけなので、同社はどこのセフター(セグメント)に属するのでしょうか。ITセクターに属する米子会社Hitachi Global Digital HDが取得すると書いてあったので、ITセクターなんですかね。
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