ちょっと古いですが、株式会社colyが2021/2/26に東証マザーズに上場しました。また上場後初となる2021年1月期本決算が2021/3/16に発表されています。
同社は女性向けのモバイルオンラインゲームを提供する企業ですが、上場承認の発表時に、社長と副社長が双子の姉妹であること、その双子姉妹含めた創業者3名のみの株主構成となりVC含めた資金調達を一度も行わずに上場まで来たことで話題となりました。
上場から1カ月たち、次年度(進行年度)の見通しも発表されたのを機に、一度この会社について調べたいと思います。
coly社の特徴
同社のビジネスでのポイントは以下の通りです。
- 女性向けコンテンツ・ゲームに特化(女性向けゲーム市場は成長中)
- 女性向けコンテンツは市場がゲームの外に広がる点が特徴
- 企画・開発を内製化し、育てた自社IPを活用して物販・イベント等事業を展開(MD事業)
- 自社IPを軸にTVアニメ化、漫画化、舞台化、雑誌、イベントなどメディアミックス展望
女性向けのコンテンツ・ゲームに特化してしている点が特徴です。作っている従業員も7割が女性だそうです。会社の決算資料などを見ていて、ゲーム会社というよりはIPコンテンツの会社だとわかりました。とはいえ、ゲームとMDのどっちで稼いでいるんだろいう点は気になりますが、会社のセグメント情報はコンテンツ事業の単独セグメントなので、利益の内訳は見えません。2021/1期の売上の伸びからしてゲームの課金収入が利益の大半だといことはなんとなくわかりますが、同社のIPコンテンツがゲーム以外からの利益を生み出し始めると面白い会社だと思います。
以下の画面ショットは同社のコンテンツの1つですが、それにしても、「恋愛課金型ゲーム」って、、中毒性が高そう、、、。ちなみに、こちらのゲームはストーリーを購入して読み進める課金のタイプだそうです。

あと、結構競争は激しいのかもしれませんね。。以下の画面のとおり女性向けアプリの売上ランキング上位に2作品入っていますが、同じようなゲーム(と言ったら怒られる、、)が多数あります(ちなみに4月の売上が大きく落ちるのは以下の画面が4/4時点のものだからかと想像)。



上場後の株価の推移は


3/16に発表された2022/1の見通しが最終減益となったことを嫌気して株価は低調ではありますが、公開価格4,130円は上回る水準で推移しています。
ちなみに、2022/1期は増収を見込むものの、研究開発と広告に多額の資金を投資するということで、最終利益が減益になる見通しです。
まとめ
女性向けゲームというのは目新しいのかなと思ったらすでにタイトルは結構ありました。思ったより競争は激しいのかもしれませんが、女性向けゲームの市場自体が伸びている恩恵を受け、今後も成長は続くのではないかと感じました。
また、自社IPがゲーム以外の領域でも稼ぎ始めると面白い会社だと思います。総合エンタメ企業を目指しているということで、大手だとバンダイナムコをイメージするとわかりやすいかと思いました(実際に、同社を目指していると決算説明会での社長発言あり)。
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