青山商事/2022年3月期の黒字予想は達成できるか?繰延税金資産の回収可能性から考える

経理/会計

紳士服販売大手の青山商事の2021年3月期決算が2021/5/14に発表されました。
同時に2022年3月期に黒字化する予想も発表されましたね。黒字化はもう少し先だと思っていましたが、これは達成可能な計画なのでしょうか?本日はこれをちょっと変わった視点から考えてみたいと思います。

2021年3月決算で繰延税金資産の取り崩し、これが意味するもの

繰延税金資産の取崩し及び業績予想値と実績値との差異に関するお知らせ (aoyama-syouji.co.jp)

冒頭の論点(当期計画は達成可能か)とはちょっと違うところから話を始めますが、2021/3期での繰延税金資産(DTA)の取り崩しがあったと同日発表されました。詳細は6月に開示される有価証券報告書の税効果注記を見てみたいと思いますが、DTAの回収可能性の評価に関する会社区分を変更した結果、DTAを取り崩したという可能性があります(会社区分を変えずに将来の見通しを下方修正した結果、DTAを取り崩したという可能性も否定はできません、いまだ計上されているDTAが約90億円と大きいので)。
私は今の状況からしておそらく3号会社から4号会社に格下げしたのだと想像しました。4号会社になると、将来1年分の課税所得で回収できる分しかDTAは計上できなくなります。そして、翌年の課税所得の見積もりは重要な会計上の論点となり、監査法人も翌期(2022/3期)の事業計画はちゃんと見るはずです。黒字化すると言っている進行年度である当期(2022/3期)の事業計画を監査法人が第三者的に見て、これならいけるんじゃね??と考えたと理解してもいいですかね??

ちなみに、DTAの回収可能性に関する会社区分に関しては以下の記事がわかりやすいですので、知りたいという人は確認してみるのがよいかと。

第4回:繰延税金資産の回収可能性
【新日本有限責任監査法人】企業会計基準委員会から公表された「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の内容を織り込み、税効果会計の適用に当たっての留意事項を解説しています。

青山商事の構造改革まとめ記事

なお、以前に同社の希望退職募集などの構造改革に関して記事にまとめていますので、以下も合わせて読んでもらえるとありがたいです。

青山商事/希望退職募集は第二弾があるかも・・|Beer Lover 2014@経理/企業分析/投資|note
紳士服販売の青山商事は2021/2/22、構造改革による希望退職に609名が応募したと発表しました。これを多いと見るのか少ないと見るのか、同社業績への影響を調べてみました。 青山商事、希望退職に609人応募 募集人数5割上回る 紳士服の青山商事は22日、2020年12月14日から21年2月19日に募...

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